ラグビーの聖地「トゥイッケナム・スタジアム」って何?

昨日行われた日本代表とイングランドのテストマッチですが、夜中にも関わらずテレビ観戦してしまい、翌日の朝は起きることができませんでした。
イングランドのラグビーファン8万人は日本代表からすればアウェイ中のアウェイ。
内容的にも厳しく、アウェイの洗礼を受けた感じでしょうか。
さて、そんな試合が行われたトゥイッケナム・スタジアムってどこにあるの?どこのチームのホームグラウンド?トゥイッケナムのピッチに立つにはどうすればいいの?
今日はラグビーの聖地「トゥイッケナム・スタジアム」について解説していきます。

トゥイッケナム・スタジアムとは

所在地:トゥイッケナム
起工:1907年
開場:1909年10月2日
建築家:ジョン・ブラッドリー
所有者:ラグビー・フットボール・ユニオン
初試合:ハレクインズ対リッチモンド(1909年10月2日)
初国際試合:イングランド代表対ウェールズ代表(1910年1月15日)

イギリスの首都ロンドンの郊外にあり、ラグビー・フットボール・ユニオン(イングランドラグビー協会のこと)の所有物です。ラグビーイングランド代表のホームスタジアムであり、最大82,000人を収容できる世界最大のラグビー専用スタジアムです。
イングランド代表のホームゲームの他、1991年と2015年のラグビーワールドカップ、オックスフォード大学とケンブリッジ大学のヴァーシティマッチ(1927年初開催)、プレミアシップなど様々なラグビーの試合が行われています。
最初に行われた試合はハリクインズ対リッチモンドのゲームで当初は20,000人収容のスタジアムだったようです。Wikipediaによると2016年以降はNFLや、スポーツ以外でも各種音楽イベントなどが行われています。
サッカーの聖地はウェンブリー・スタジアム、ラグビーはトゥイッケナム・スタジアムといったところです。

トゥイッケナム・スタジアムがラグビーの聖地である理由

ラグビーの母国イングランドのホームグラウンドであることはもちろん、ラグビー・フットボール・ユニオン(イングランドラグビー協会)の本拠地でもあります。
プレミアシップの決勝が行われることや、名門大学のダービーが行われることなど、まさに聖地としてふさわしい場所ですね。

日本人がトゥイッケナム・スタジアムのピッチに立つには

ラグビーのプレーヤーであることを前提とした場合(音楽イベントへの参加などではなく)、トゥイッケナム・スタジアムのピッチは本当に限られた者しかピッチに立つことができません。
方法はいくつかあります。

・日本代表としてイングランド代表とイングランドにてテストマッチを行う
・プレミアシップのチームに属し決勝の舞台に立つ
・オックスフォード大学・ケンブリッジ大学いずれかのラグビー部に属しヴァーシティマッチに出場する

以上の方法でのみトゥイッケナム・スタジアムのピッチでプレーすることができます。
いかにトゥイッケナム・スタジアムでプレーすることが難しいかが分かったと思います。

トゥイッケナムへの場所と行き方

ロンドン市内からの行き方

ロンドン市内からはウォータールー駅からサウスウェスタンレイルウェイに乗り、約30分(11駅)でトゥイッケナム駅に着きます。駅からは北西に約1Kmの場所にトゥイッケナム・スタジアムはあります。迷わなければ1時間程度で着きますが、余裕をもって行動するようにしてください。

ヒースロー空港からの行き方

次にヒースロー空港からの行き方です。
ヒースロー空港2・3ターミナルから地下鉄に乗りハウンズロー東駅で降ります。そこからは281番のバスでテイベンアベニューの停留所で降ります。
乗り換えが不要な分、ロンドン市内からの方が迷いにくいため良いかもしれませんね。

ちなみに2022年11月現在、日本からヒースロー空港への直行便はブリティッシュエアウェイズ・JALが羽田と成田から、ANAが羽田から就航しています。残念ながら関西国際空港からヒースロー空港への直行便はありませんので、どこかでトランジットする必要があります。

※2022年11月現在

トゥイッケナム・スタジアムの観光

他の大型スタジアムと比べ、トゥイッケナム・スタジアムはラグビーの試合は多くありません。ただし、試合が無くても楽しめるようになっているようです。

・トゥイッケナム・スタジアム・ツアー

専門のガイドさん付きでスタジアムの裏側を見学できるツアーがあります。残念ながら日本語では対応していないようですが、言葉の壁を超える感動があると思います。
更衣室、プレーヤーズトンネル、ピッチサイドなど試合の観戦時には入ることができない場所を巡るツアーです。

・ワールドラグビーミュージアム

トゥイッケナム・スタジアム・ツアーにも組み込まれているのですが、ミュージアム単体での訪問も可能です。世界一のコレクションを所蔵しており、歴史的・文化的に貴重なラグビーに関する資料や展示品を見ることができます。
150年以上前のイングランド代表のジャージーなど他では見ることができない展示があります。

・イングランド・ラグビー・ストア

イングランド代表のジャージーやTシャツはもちろん、お土産や様々なグッズも購入することができます。試合のない日も営業していますので、ツアーやミュージアムに訪れた際は是非立ち寄りたいですね。

・ロンドンマリオットホテルトゥイッケナム

トゥイッケナム・スタジアムにはマリオットホテルがあり、実際に泊まることもできます。
ピッチビューのスイートルームもあるようですよ。

・レンタルルーム

トゥイッケナム・スタジアムには会議室やイベント会場が多数あり、用途や人数により様々な部屋を借りることができるようです。
パーティーや会議、披露宴まで行うことができるので、観光とは少し違いますが機会があれば使用してみたいですね。

トゥイッケナム・スタジアムとトゥイッケナム・ストゥープ

82,000人収容のトゥイッケナム・スタジアムの南側に14,800人収容可能なトゥイッケナム・ストゥープというラグビー場があります。
プレミアシップのハリクインズFCというプロチームのホームグランドとして使用されています。
14,800人収容ですので、日本の花園ラグビー場よりも小さい規模のスタジアムです。
ラグビーの母国イングランドのプロチームでも、これくらいの規模なのですね。
トゥイッケナム・スタジアムの近くにあるのですが、別のラグビー場ですので訪れる際は注意が必要です。

トゥイッケナムの町

トゥイッケナム・スタジアムの周りは景勝地であり、ストロベリー・ヒル・ハウスなど歴史的に価値の高い観光地が多くあります。ラグビーだけでなく建築に興味がある方はスタジアムの周りを歩くだけでも楽しいかもしれません。

日本のラグビーの聖地

これまで世界のラグビーの聖地「トゥイッケナム・スタジアム」について解説してきましたが、ここからは日本の「ラグビーの聖地」について解説します。日本にもラグビーの聖地はあるのです。

・花園ラグビー場

大阪府東大阪市にあるラグビー場です。高校ラグビーが開催されることで、全国を目指す高校生ラガーマンにとって間違いなく聖地と言えるでしょう。
花園近鉄ライナーズの本拠地でもあり、リーグワンの試合も行われています。
南京都ラグビースクールの本拠地京都府宇治市から高速道路を使用すると45分程度で行く事ができますので、是非行ってみてください。

・秩父宮ラグビー場

明治神宮外苑にあるラグビー場です。神宮球場と隣接しているラグビー場です。

1947年に東京ラグビー場として歴史がスタートし、現在はリーグワンの試合や国際試合など行われています。
ロンドンまではなかなか行けませんが、国内にも「ラグビーの聖地」はあります。

まとめ

ロンドン郊外にあるトゥイッケナム・スタジアムはイングランド代表のホームグラウンドとして、ラグビーの聖地として世界中のラガーマンやラグビーファンの憧れの場所です。

裏側を巡るツアーやミュージアムもあり、試合がない日も楽しめるようになっていますので、ロンドン旅行へ行く際は是非立ち寄りたいスポットですね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

麻田 友昭

麻田 友昭

TOMOAKI ASADA / 3年生主務

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