イングランドの名門ラグビーチーム「ロンドンアイリッシュ」から学ぶ保護者の心構え

こんにちは。南京都ラグビースクール公式ホームページ初のブログです。
私の息子二人が南京都ラグビースクールに通わせていただいており、縁があってホームページを作らせていただくことになりました。

一人の保護者として、また自身への戒めの意味もあり、今回は保護者のマインドセットについて説明させていただきます。
南京都ラグビースクールにお子様が通われている保護者の方はもちろん、他の少年スポーツクラブにお子様が通われている保護者の方にも是非最後まで読んでいただきたい内容です。

まずはこの看板を見てください。

【Please remember. These are kids. This is a game. The coaches are volunteers. The referees are human. This is not 6 nations.】

と書かれています。

英語が苦手な方もおられると思いますので日本語に訳すと

【覚えておいて下さい。これは子供です。これはゲームです。コーチ達はボランティアです。審判は人間です。これはシックスネイションズではありません。】

誰に対して言っている言葉でしょうか?そうです。スポーツをしている子を持つ保護者に対しての心構えを教えてくれています。
以前、南京都ラグビースクール4年生のグループLINEで金澤コーチが送ってくれた画像なので見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ロンドンアイリッシュとは

そもそもロンドンアイリッシュとはどのようなラグビーチームなのでしょうか。
現在はロンドン郊外のブレントフォードに本拠地を置く1898年創設のラグビーチームです(2014年までの本拠地はバークシャー州レディング)。
なんと今から120年以上の歴史を持つラグビーチームです。
元々はアイルランドからロンドンに出稼ぎに来ていた労働移民や学生移民によって結成されたクラブチームです。アイルランドのシャムロックとイングランドのセント・ジョージ・クロスがチームのロゴに使用されています。
所属するリーグは【プレミアシップ・ラグビー】というラグビーの母国イングランドの一部リーグです。サッカーでいうところの【プレミアリーグ】といった感じです。

これだけでロンドンアイリッシュというチームが、いかに名門のクラブチームであるかがわかったと思います。

ロンドンアイリッシュアマチュアRFC

この看板は先述した超名門クラブであるロンドンアイリッシュの下部組織『ロンドンアイリッシュアマチュアRFC』の練習グランドに立てられているものですが、すべてのスポーツを愛する子供の保護者に向けられた言葉でもあるといえます。
少年のアカデミーだけではなく女性チームなど多岐にわたるチーム運営を行っています。
当然ですがイングランドにあるクラブチームなのでホームページは英語版しかありませんが、興味がある方はリンクを貼っておきますのでご覧になってください。

https://www.liarfc.co.uk/

シックスネイションズとは

ヨーロッパのラグビー強豪国6カ国による総当たりのリーグ戦で、参加国はイングランド、フランス、アイルランド、イタリア、スコットランド、ウェールズにて争われます。当然世界ランキング10位以内、ティア1の強豪国ばかりです。
基本的には毎年行われておりヨーロッパでは大いに盛り上がるラグビーの国際大会です。

ロンドンアイリッシュA.R.F.Cの看板の意味を考える

Please remember

「覚えておいて下さい」
という言葉を前置きすることで、このクラブチームがいかに看板の内容を重要視しているかがわかります。
逆に言うと、書かなくてはつい忘れてしまい熱くなってしまうということでしょうか。

These are kids.

「これは子供です」
ということは誰もがわかっています。我が子のプレーや取り組み方にイライラもしますし口を挟みたくなります。でも、実際にプレーしているのは子供達であり、親が外野からとやかく言うことはダメだということです。

This is a game

「これはゲームです」
そうなのです。これはゲームであり、子供達が楽しくラグビーができれば、それだけでいいのです。それ以上何を望むのですか?

The coaches are volunteers

「コーチ達はボランティアです」
これを忘れてはいけません。ロンドンアイリッシュのような名門ラグビーチームの下部団体でもコーチ達はボランティアであり、有志によって成り立っています。日本の少年スポーツチームの多くが、職業コーチではなくボランティアであることを忘れてはいけません。
当然、コーチ陣の中でもです。コーチも家庭と職場の次にあるサードプレイスにあるクラブチームですから、気持ちよく活動したいのです。

The referees are human

「レフリーは人間です」
審判へのヤジなどあってはなりません。審判へのヤジが許されているのは阪神甲子園球場で行われているセ・リーグ公式戦だけです。はい、もちろん冗談です。

This is not 6 nations

「これはシックスネイションズではありません」
先述したヨーロッパの強豪国が自国の威信にかけて戦うシックスネイションズではなく、あくまでも少年スポーツであるということを強調するために付け加えられているのです。

看板のバリエーション

最後の「This is not~」には多くのバリエーションがあり、最後の単語が「ワールドカップ」や「MLB」「NFL」など様々。
中には「レッドソックス」や「ヤンキース」といったチーム名も出てきました。
イングランドだけではなくアメリカなど他の国でも使用されていますが、Google検索で沢山の看板が出てきますので興味がある方は調べてみてください。
ラグビー以外のスポーツにも共通している保護者へのメッセージです。

まとめ

我が子やチームメイトが一生懸命頑張っている姿は美しく、感動します。
応援することは大切ですが、熱くなりすぎて我を忘れてはいけませんよとこの看板は教えてくれています。
私も二人の小さなラガーマンの父親として彼らとチームメイトを応援していきたいと思います。

麻田 友昭

麻田 友昭

TOMOAKI ASADA / 3年生主務

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